制作日記 No.7

昨日に比べて平均気温が5度上昇しました。
こんな日に限って出掛けに自前のお茶を忘れてしまい、危うく三途の川を渡るところでした。

皆さんこんにちは。N&R社社員、スノウ・ウインドです。


いやはや、ホントに暑いです。朝は曇り模様だったので折り畳み傘を持って出かけたのですが、そんな必要は皆無でした………
汗をかく季節が来る前にと思って、先日ピアスを開けたのですが少し遅かったようです。

そういえば今日は金星が太陽を横切る日でしたね。皆さんは観察できましたでしょうか?
あいにく私は日食メガネを持っていなかったため、見逃してしまいました。残念!
次に金星と太陽、そして地球が直線状に並ぶのは、今から105年後とのことです。
はてさて、エイリアンが地球に訪れるのと、どちらが早いのやら。



エイリアンと言えば、結局「RS3rd」ではその正体は明かされていませんでしたね。
こういったコミュニケーション不可どころか存在そのものが不明の敵が出てくると、私はどうしても「ジャム」を思い浮かべます。

ジャムとは「戦闘妖精・雪風」と言う、神林長平先生のSF小説に出てくる存在のことです。
SF業界に多大な影響を与えたこの作品ですが、その理由の1ツが「正体があやふやな敵」であるジャムの存在です。

従来の様々な作品を見てみると、確かに正体不明な敵なんていくらでも出てきますが、大多数の作品ではその正体は最後に明かされます。
というより、その正体を徐々に明らかにしていきます。読者がその正体を推理できるような余裕を持たせているわけですね。

ですが、ジャムは違います。
この作品は現在でも連載されていますが、開始から数十年経った現在でもその正体は謎に包まれています。
物語の人物たちは何度もジャムに接触しています。にも関わらず「ジャムとは何なのか?」という問いに未だ答えが出せずにいます。
そういったある種の「永久に解らないモノ」とは人間にとって脅威であり恐怖であり、そして興味でもあるのです。


「GM×2」では、全ての謎を本編にて解決する予定です。
それはマジックの種明かしと同じことであり、一度明かされてしまうと以後は面白さが半減してしまいます。
謎を残してこそ末永く楽しめるというものです。物語も、マジックも。
ところが、物語はマジックと違い、謎を隠せば必ずしも「良い作品」になるとは限りません。
むしろ「駄作」と呼ばれることの方が多いでしょう。投げっぱなしだ、と至極正当な罵声を与えられて。

謎を隠したままなお称賛される物語こそ、真に優秀な物語だと言えます。
ですが、私にはそんな物語を作ることは到底できません。それにはまだまだ創造力が足りないからです。
だからこそ、私は全ての謎を解き明かすつもりでいます。この物語が少しでも高みに近づけるように。



「GM×2」の謎解きはまだまだ先のお話です。気になる方は、どうか最後まで客席にてお待ちください。
それでは、今日はこの辺で。